
推進横断は、まったく異なる二通りのやり方で管に荷重をかけます。施工時には、引張を受けながら孔内を引かれ、地面を引きずられ、入坑半径で曲げられます。その後は五十年そこにあって圧力を受け持ちます。管は両方に耐えなければならず、発注内容を決めるのはたいてい施工時のほうです。
1. SDR を決めるのは引込であって圧力ではない
開削の本管なら、運転圧力から SDR を選んでそれで終わりです。推進横断ではそれは出発点であって答えではありません。管は引込時の引張荷重と泥水の外圧を受け持たねばならず、薄肉はそのどちらにも弱い。
| SDR | 圧力用途 | 推進への適性 | 理由 |
|---|---|---|---|
| SDR 21 以上に薄い | PN 8 以下 | ほとんど不可 | 引張断面が小さい。泥水圧と扁平化に弱い |
| SDR 17 | PN 10 | 短く直線的な孔 | 引込が穏やかで線形が素直なら使える |
| SDR 13.6 | PN 12.5 | よくある選択 | 多くの公共横断に妥当な余裕 |
| SDR 11 | PN 16 | 条件の厳しい孔での標準 | 厚肉、高い許容引込荷重、泥水圧に耐える |
| SDR 9 以上に厚い | PN 20 以上 | 長距離・大深度の横断 | 引込力や深さに余裕がない場合 |
2. PE100-RC が価格差に見合うのはここであって、他ではほぼ見合わない
PE100-RC は、ゆっくりした亀裂進展に対する抵抗が格段に高い PE100 です。砂基礎の開削本管では、その差が価格に見合うことはまれです。推進横断では見合います。管は表面に傷をつける地盤の上を引きずられ、傷こそがゆっくりした亀裂進展の起点だからです。RC グレードが砂基礎なし施工向けに指定されるのは、まさにこの理由です。
3. 機械が来る前に許容引込荷重を把握する
施工業者は線形と泥水と管から想定引込力を計算します。あなたが管側から必要とするのは上限、すなわち管が損傷なく受けられる引張荷重です。これは壁の断面積と許容応力から決まり、その許容応力自体が引込にかかる時間に依存します。ポリエチレンはクリープするからです。
Safe pull ≈ allowable stress × wall cross-sectional area
許容応力は引込時間が長くなるほど下がります —— 十二時間の引込は一時間の引込よりかなり大きく低減されます。厚肉は断面積が大きいということであり、推進横断が低い SDR に向かうもう一つの理由です。
4. 曲げ半径はカタログではなく掘進線形と突き合わせる
PE は曲がり、それが非開削工法に向く理由の大きな部分ですが、無制限ではありません。実務値としては、敷設状態で外径の 20〜25 倍が最小半径、短時間の取り回しではもう少しきつく取れます。したがって DN315 なら、およそ 7 m を超える半径が必要です。
| 外径 | ≈ 外径 × 20 | ≈ 外径 × 25 |
|---|---|---|
| DN110 | 2.2 m | 2.8 m |
| DN200 | 4.0 m | 5.0 m |
| DN315 | 6.3 m | 7.9 m |
| DN450 | 9.0 m | 11.3 m |
| DN630 | 12.6 m | 15.8 m |
5. コンテナではなく現場に合う定尺を発注する
横断は一本につながった列として引き込まれ、事前に地上で溶接されます。その列の継手はすべてバット融着であり、機械が待っているあいだに施工し、冷却し、確認しなければなりません。長い定尺が少ない本数なら継手も少なくて済みますが、その列をどこかに並べる必要もあり、400 m の並べ場所が常にあるとは限りません。
- DN110 までのコイル管は、小規模横断から継手を丸ごとなくします —— 定尺が既定でも一度は尋ねる価値があります。
- 12 m 定尺が標準です。6 m は狭い現場に向きますが、継手が二倍になります。
- 定尺を決める前に、列をどう並べるかを確認してください。制約のある現場では、その答えが発注内容を変えることがあります。
- 一直線に並べられない場合は、区間ごとに溶接して引込中につないでいくこともできます —— 遅くなりますし、その場の判断ではなく計画が要ります。

発注書に書くべきこと
- 1
管だけでなく横断そのものを伝える
延長、口径、地盤の種類、そして河川・道路・鉄道のどれの下を通るか。推進横断だと知っている供給者なら、開削なら問題ないが孔内では際どい等級について指摘します。
- 2
グレードを明示する
PE100 と PE100-RC は価格の異なる別製品です。PE100 としか書かれていない見積もりは PE100 になります。
- 3
許容引込荷重を書面でもらう
その口径、その SDR、想定引込時間ちょうどについて。施工業者がそれを必要としますし、管を作った側から出るべき数字です。
- 4
表示が引込に耐えるか確認する
孔内を引かれた管は表面の印字を失います。あとから列をどう識別するのかを尋ね、納品書類は保管してください。敷設後の管はもう読めません。
引込のあと
引き込まれたポリエチレンは引張を受けており、やがて戻ります。接続と発進・到達坑の埋戻しの前に、列が落ち着く時間を取ってください。さもないと、その戻りが接続部の継手を引っ張ります。短い引込で数時間、長ければそれ以上が目安であり、これは引渡しの場で気づくことではなく施工計画書に書いておくことです。