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技術記事

SN は剛性であって強度ではない —— そして仕事の大半は土がしている

環剛性の等級をどう選ぶかを調べると、必ず表が出てきます。1 m まで SN4、3 m まで SN8、それ以深は SN16。ところが表どうしが食い違っており、しかもどれも最も効くものに触れていません —— 埋戻しがどれだけきちんと締め固められたか、です。

執筆 Wang Lei, 構造壁管プロダクトマネージャー、HDPE Factory10 分で読めます
口径ごとに積まれた構造壁排水管。外から見ればどの等級も同じに見える

だからこそ埋設深さの表は道具として間違っています。買える側の変数にだけ数字を与え、監督しなければならない側の変数について黙っているからです。

この数字が実際に測っているもの

環剛性は ISO 9969 に従って測ります。管の輪切りを二枚の板で圧縮し、直径の 3 % たわませるのに要する力を記録します。SN8 とは 8 kN/m² のことです。土などどこにもない、管だけの実験室特性です。

SN = EI ÷ D³

E は材料の弾性率、I は単位長さあたりの壁形状の断面二次モーメント、D は平均径です。波付管が中実壁よりはるかに少ない材料で SN8 に達するのは、この壁形状のためです。

A buried flexible pipe deflects under fill load until the soil at its sides is compressed and pushes back. Pipe stiffness and soil reaction share the load, and with well-compacted backfill the soil carries the larger share.Ground levelFill and traffic loadPipe deflectsresisted by SNCompacted haunchpushes back — this is E′Same on this sideskip it and the pipe goes ovalPipeSoil — the larger share when compaction is done properly
荷重が実際にどこへ行くか。管がたわみ、側方の埋戻し材が圧縮されて押し返し、釣り合ったところで止まります。管が硬ければ単独でのたわみは小さく、締固めが良ければ土がより多くを受け持ちます。

設計基準はたわみであって、剛性ではない

排水管を座屈に対して設計する人はいません。座屈ははるか先の話です。効いてくるのはたわみ、つまり埋戻しとその上の交通荷重で管がどれだけ真円から外れるかです。おおむね 5 % を超えると継手が漏れはじめ、管底が形を失います。多くの仕様書は長期たわみを 5 %、一部は 7.5 % に抑えています。

予測に使う標準的な式はアイオワ公式で、支配的な項は管ではありません。

Δy/D = (Kx × W) ÷ (0.149 × SN + 0.061 × E′)

Kx は基礎条件の係数、W は荷重、SN は管の剛性、E′ は土の反力係数です。二つの分母を比べてください。土の項には E′ が掛かっており、よく締め固めた粒状材ではその値が管の寄与の数倍になります。

等級と、それぞれが本当に収まる場所

EN 13476 / ISO 9969 による環剛性等級
等級剛性主な用途掘削溝に何を前提としているか
SN22 kN/m²農地排水、交通荷重なしほぼ何でも。荷重が小さい
SN44 kN/m²浅い自然流下管、路肩、農地適切な粒状材で締め固められていること
SN88 kN/m²車道下の公共下水仕様どおりの基礎と締固め
SN12.512.5 kN/m²深い管路、重交通、軟弱地盤締固めを保証できない場合
SN1616 kN/m²極めて深い、または大型車直下で極めて浅い難条件の現場。余裕を買うのであって免罪符ではない
最後の列に注目してください。上位等級は、深さが要求するからではなく、掘削溝への不確かさを埋めるために買われることがほとんどです。それは正当な理由です —— ただし、埋設深さの表が挙げている理由ではありません。

土被りが浅いほうが深いより難しい

表は「深いほど硬いものが要る」と読ませます。半分は正しい。深い埋戻しは重いけれども一定の荷重で、柔軟な管の上にできる土のアーチが支えを助けます。難しいのは、輪荷重の下で土被りが極端に浅い場合です。交通荷重はアーチ効果のほとんどない繰返し集中荷重として届き、実際に壊れるのは大型車直下の浅い埋設であって、深い埋設ではありません。

荷重はどこから来るか
土被り支配的な荷重設計を決めるもの
0.8 m 未満繰返しの輪荷重交通区分と締固め —— しばしば最も厳しい条件
0.8〜3 m埋戻し荷重と若干の交通標準的な領域。良好な基礎で SN4〜SN8
3〜6 m埋戻しの自重アーチ効果が助ける。締固めは依然として支配的
6 m 超埋戻しの自重、大きい表ではなく計算が必要
現場の掘削溝に沿って敷設された配水本管と保護管の束
管の両脇の材料が構造的な仕事をしています。層状に敷き均して締め固めるのではなく、放り込んだだけなら、どの環剛性等級でもその差は埋められません。

どの内訳書にも載っていない部分

  1. 1

    基礎

    管の下の、平坦で締め固めた層。掘削溝の底に直接置けば、管は全長ではなく点で支持されることになります。

  2. 2

    管側部の充填

    基礎から管中心までの、両側のくさび形の部分。ここが飛ばされがちで、しかも最も仕事をしています —— E′ を上げるのはこの締固めです。

  3. 3

    管頂までの側部埋戻し

    層状に敷き均し、両側均等に締め固めます。さもないと、上を何かが通る前に管が横から押されて真円を失います。

  4. 4

    管頂上の初期埋戻し

    管路の上を機械が通る前に、選定材で 300 mm。この層が締固め機械そのものから管を守ります。

仕様書の書き方

  • 環剛性等級と規格を併記すること —— 「EN 13476 の SN8」には意味がありますが、「SN8」だけでは何をどう測ったかが分かりません。
  • 基礎材と締固め要求を同じ条項に書くこと。締固め規定のない剛性等級は、仕様の半分です。
  • たわみの限界値と、いつ測るかを書くこと。長期 5 % が一般的で、埋戻し後のマンドレル通過や TV カメラ調査がそれを実効化します。
  • 等級が呼び値か最小値かを明記すること。呼び値には許容幅があり、最小値にはありません。
  • 構造壁管では構造を確認すること —— 二層波付、鋼帯入りスパイラル巻き、中実異形壁。同じ SN に別々の方法で達しており、現場での扱いも異なります。
構造壁管の敷設。管ではなく管の脇の材料を見てください —— 将来のたわみはそこで決まります。

当社の試験方法と、確認すべきこと

環剛性は切り出した輪を 23 °C、たわみ 3 % で ISO 9969 に従って測定し、ロットごとに報告します。等級ではなく数値を求めてください。8.4 kN/m² の管も 12.9 kN/m² の管もどちらも SN8 として売られており、余裕の少ない設計ではその差を知る価値があります。

肉厚と形状が決まる成形ヘッドから出てくる波付管
剛性を生む断面形状は成形ヘッドで決まります。壁の薄い箇所が生まれるのもそこであり、だからこそ輪剛性試験は受注ごとではなくロットごとに行います。

出典と規格

よくあるご質問

SN8 は SN4 の二倍の強さですか。
二倍の剛性であって、強さとは別です。剛性は、周囲の土が受け持ちはじめる前に管が荷重でどれだけたわむかを支配します。二倍にしてもたわみは半分になりません。たわみの式では土の項のほうが管の項より寄与が大きいのが普通だからです。
道路の下に SN4 を使えますか。
それでよいと示す計算があれば。車道下では通常 SN8 が指定されます。SN4 が潰れるからではなく、締固めが不完全だったときの余裕が薄く、繰返しの輪荷重が厳しい条件だからです。重交通下の浅い土被りは深い土被りより難しく、これは埋設深さの表が示唆することとは逆です。
等級を上げれば締固めを省けますか。
省けません。これは埋設管における最も高くつく思い違いです。管側部の締固めは土の反力係数を上げ、たわみへの抵抗という点で管の剛性より寄与が大きいのが普通です。埋戻しの悪い SN16 の管路は、良好に埋め戻した SN8 の管路よりたわむことがあります。
許容されるたわみはどれくらいですか。
多くの仕様書は長期たわみを直径の 5 % に、一部は 7.5 % に抑えます。それを超えるとゴム輪継手が漏れはじめ、管底が自己洗浄に必要な形を失います。この限界値は、どう・いつ確認するかとあわせて仕様書に書かれているべきです。
鋼帯入りスパイラル巻き管は、同じ SN の二層波付管と同じものですか。
同じ環剛性に別々の構造で達しており、現場での挙動も異なります。鋼帯入り巻き管は大口径で少ない材料でも高い SN に達し、二層波付管は取り回しが軽く接合方法も違います。見積もりがどちらを指しているか確認してください。

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